副業のお仕事は、近年広まりつつあり参入する人も増えました。
しかし、ほとんどの人が自営ではなく会社員なので「確定申告」の経験がありません。
・副業始めたけど、申告してない・・・大丈夫かな
・申告が遅かったらペナルティがあるの?
と不安になっている人のために、申告が遅れた場合はどうなるのか、また、副業収入の申告方法などをご紹介します。
今回税務署に遅れて収入を申告したので、体験談を元にご紹介します。
まだ税務署へ行ったことがない人の参考になれば幸いです。
カンタンな自己紹介
30代の男性・ブロガーです
- アクセス数 10万PV
- アドセンス収益 5桁
- 中級ブロガー
ブログは2021年3月から始めました。
副業で収入を得ているのに確定申告が遅れた!
私は2021年からブログをはじめました。
2021年の秋から4ケタほど収益が上がるようになりましたが、気になっていたのは
儲けた分の申告ってしなくていいのか・・・?
というのがずっと頭にありました。
私の収益は3つ。
- アドセンス収益
- クラウドワークスのWebライター収益
- 接客業(仕事)
接客業の文は会社が年末調整をしているため、収入の申告をしなくても大丈夫です。
しかし、アドセンス収益やWebライターで得た収益は申告する必要があります。
私は、色んな参考サイトを見ているうちに「収入が少なかったらしなくてもいい」「収入が少なくても申告しなければならない」など色々な情報に惑われているうちに申告が先延ばしになっていました。
なかにはペナルティをもらって、必要以上にお金を支払うケースもあります。
観念した。 税務署へいこう。
申告漏れが怖い!税務署へ行こう
私が税務署にいったのは2022年の11月です。
税務署に行ったらすぐ対応してもらえる場合もありますが、基本的には相談は予約が必要です。
全体的な流れをわかりやすくまとめました。
①事前予約
地元の税務署に電話をして相談のガイダンスを選び、相談の日程を決めます。
私が申告漏れしていたのは2021年分の収益分でした。本来なら2022年の春までに申告しなければいけませんでしたが、「そんなに収入ないし・・」とほったらかしにしてました。
税務署の担当さんに、「どういった内容ですか」と聞かれたので、正直に申告していなくてと伝えると「では、必要な書類を集めて持ってきてください」と言われました。
相談は一週間後でした。
②必要な書類を集める
必要と言われた書類はこちら
- マイナンバーや運転免許証
- スマホ
- 生命保険控除証明書(あれば)
- 国民年金や社会保険の支払いまたは領収書
- 2021年の源泉徴収票
- 2021年の収益に関して使ったものの領収書・レシート(費用)
経費は「なりそうなもの」で大丈夫と説明されました。
例えばブログ運営なら、レンタルサーバー代やドメイン代、パソコン、コンサル代、ブログテーマ代などです。
私の場合はほとんどが現金ではなく、クレジットカードで払っていたのですぐにクレジットカード会社に連絡して2021年から現在までの明細書を家に届けてもらうようにしました。
8日くらいかかって、家に届けられました。
クレジットカードの明細書取り寄せは無料でした。
(AUクレジットカード)
必要な書類はすべてそろった! と思ったら、確認しなきゃいけないことが。
2022年と2021年の領収書を分けることです。今回は2021年の申告をするので2022年分は必要ありません。
まずはこれを分けます。
さらに、ここから経費となりそうなものをピックアップしておきます。
明細書にふせんを貼って、「会社名 商品 代金」と書いておけばわかりやすいです。
税務署へ行くと自分で電卓で計算していくことになるので、事前に足しておくと楽だよ
③税務署へ
さあ、初めての税務署です。ちょっと緊張しちゃいました。
税金の相談というと、個室で一対一でやる感じなのかなと思ったら窓口はオフィスにある一角でした。オフィスにいる皆さんがギリギリ聞こえるくらいの距離にいます。
個室じゃないのか・・・
市役所の窓口みたいなのが2つ設けられていて近くには他の職員がいます。 普通に話が聞こえるくらいの感じでしたね。
おそらく他の税理士が聞いても不正がないようにしてるのかなと。(他の税務署がどうかはわかりません)
まずは簡単に挨拶をして、相談窓口に案内されます。
おっとりした男性だったので、良かったな~と一安心。
必要書類を提出してくださいと言われたので事前に準備しておいた書類を提出します。
クレジットカード明細書、源泉徴収票、国民保険の支払い領収証、スマホ、マイナンバー・・・すぐに机の上が書類でいっぱいになります。
④申告開始
必要な書類を見せたあと、1枚の申告書を出されます。
これが2021年分の申告書というわけですね。
書類の書き方は、
- 職場での所得を記入
- 副業の収入を記入
- 経費を記入
- 副業の収入から経費をひく
この流れです。
副業の収入から経費を引いた金額に対して課税されるというわけです。
私の場合は、恥ずかしながら3万円ほど赤字だったので課税はありませんとのこと。
うれしいというか、悲しいというか・・
まずは、申告書に源泉徴収票に載ってる所得をボールペンで書きます。
次にアドセンス収入とライターの収入を書きます。
クラウドワークスの場合、クラウドワークスに手数料がひかれた分が所得ではなく、クライアントが提示した金額を書くそうです。
つまり手数料が引かれる前の金額が所得という扱いになるわけですね。
次に経費。
⑤経費の計算について
私の場合は、ブログ運営に使ったものすべてが経費となりました。
- mixhost レンタルサーバー代 数万円
- ドメイン取得代
- WordPressテーマ「ハミングバード」「Diver」 数万円
- PCモニター
- クラウドワークス記事発注代
- オンラインコミュニティ代
PCモニターがまさか経費になるなんて思いませんでしたが、基本的にパソコン関連のものは10万円を超えなければ経費にできるようです。
また、私はブログのリアルな情報や交換をしていた「オンラインコミュニティ」に入っていて、こちらの代金も経費に充てることができました。
クラウドワークス記事発注っていうのは、記事の外注のことです。 Webライターさんに書いてもらうのに渡した代金ですね。
Webライターさんなら、スキルアップするための本や授業、パソコン、キーボード、マウスも該当しますね。
経費はあなた自身が税務署で電卓で計算していくため、あらかじめ計算していくと楽です。
私の副業の収入と経費の計算は以下のようになりました。
・副業収入 10万
・経費 13万
副業収入より経費の方が多いので、赤字ということになります。
お恥ずかしい。
結果的に課税はなしという扱いになりました。
令和3年の申告については、スマホでもできるのでスマホのほうでやってみましょうかと訪ねられたので一緒にやることに。
職員さんが、e-taxと呼ばれるサイトをパソコンで表示させます。
IDとパスワードを登録後、提示された説明書のQRコードをスマホで読み込みます。
iPhoneの場合、safariじゃないとダメみたいです。Chromeでは無効でした。
逆にAndroidユーザはChromeのみだそうです。
指示通りに、さっきの職場での所得、副業の収入、経費、住所などを入力していきます。
わからない部分はいくつかありましたが、職員さんがまるで自分の申告のように指示してくれてスイスイと進んでいきます。
気が付いたら「令和3年の申告が終わりました」とスマホ画面に現れて終了です。
最後に2つのデータをスマホでダウンロードします。
- 令和3年分の申告書をPDFでダウンロード
- 令和3年の申告分のデータをダウンロード
データをダウンロードしておくと次回確定申告するときに令和3年分の申告を読み込めるので楽なんだそうです。
もっとややこしいと思ったのですが、意外と簡単だし何より楽でした。
さらに次回の確定申告はスマホでできるので便利ですね。国税庁のHPからわかりやすい説明が載ってますと言われて一安心。
一応説明書などもまとめて封筒に入れていただきました。
ちゃんと聞かなきゃ!って思いから緊張感で、帰りには汗びっしょりになってた
最後に副業の申告について疑問があったので直接税務署の担当さんに聞きました。
副業の申告についての疑問
- 申告漏れで注意されない?
- 雑所得扱い?それとも自営業?
- 副業してることが会社にバレない?
①申告漏れして注意されない?
今回は2021年の収入が10万円と少なかったわけですが、全く注意されませんでした。みんなが思っているよりドライで淡々とした感じです。
大きな金額で稼いだ人、例えば月50万とか100万を稼いでる人は申告漏れがあるとペナルティをくらいます。
脱税した分だけペナルティを支払うことになり、収入の1/3払わされるということも聞きました。
副業を続けるつもりであれば、申告じゃなくとも勉強のつもりで一度相談しに行ってみても良いかと思います。
②収入の扱いは雑所得?それとも自営業?
副業の場合は、2種類に分かれると説明をいただきました。
- 雑所得
- 自営業(事業所得)
担当の人から、
「どちらにしますか?」
と言われました。
全くわからないので、「すみません初めてでわからなくて」というと色々教えてくれました。
基本的にはブログ収入やライター収入のほか、原稿料や講演料などの多くが雑所得になるんだそうです。
そのあと、収益が大きく上がったり職場を離れて本業になったときに自営業(事業所得)になるという流れです。
初めてなので雑所得かな~といったところで、私は雑所得を選ぶことに。
最初から自営業が認められるケースは「事業としてなりたっているかどうか」が基準になるんだそう。
今回は事業としてなりたっていると判断してくれたためにどちらかを選ぶことができたというわけです。事業所得の場合は、例えば講演料だけだと申請が通らない場合もあるみたいですね。
認められた場合は会社員であっても個人事業の事業主という扱いになります。
自営(事業所得)を選んだ方がメリットが多いですが、収入が大きくなるまではこのメリットを発揮できないので、まずは雑所得でも大丈夫ということでした。
本格的に事業っぽくやってる人は、事業所得で申請してもいいかも
③副業してること会社にバレない?
これです、一番気になっていたこと。
結果的にはバレません。
バレるかどうかは住民税の支払い方法で変わります。
確定申告の際に住民税の「特別徴収」か「普通徴収」かを選ぶことができます。
普通徴収にすると、副業で稼いだ分は自分で住民税を払い、会社で天引きされる住民税はそのままなのでバレません。
特別徴収にしてしまうと副業の収入によって上がった住民税が会社にバレて、「住民税があがってる」とわかり、バレるというわけです。
ですので、確定申告の際、普通徴収で申告して住民税で副業がバレないようにしましょう。
私も税理士さんに教えてもらいながら普通徴収を選びました。
税務署での体験談と、疑問についてご紹介しました。
ブログをやる人やライターさんにとっても少しでも有益になれば幸いです。
最後までありがとうございました。