【驚愕の真実】ハチがセミを襲う本当の理由とは?│まとめ

【驚愕の真実】ハチがセミを襲う本当の理由とは?│まとめ

夏になると道端、神社、公園の近くでスズメバチがセミを襲っている不思議なシーンを見かけませんか?

襲う理由は「エサを確保するため」です。
しかし、ハチはそれを食べるわけではありません。

今回の記事ではスズメバチがセミを襲う理由やエサの確保について細かく紹介します。


また、意外な方法で卵を産み付ける珍しいハチなどについてもご紹介したいと思います。

この記事でわかること💡
  • スズメバチがセミを襲う本当の理由
  • セミのお腹に卵を産むハチの正体
目次

【驚愕の真実】ハチがセミを襲う本当の理由とは?

ハチがセミを襲う理由は、採餌習性といってエサを確保するためです。

食べやすいように肉だんごにしたあと、働きバチを介して幼虫に食べさせます。

しかし、親のハチはセミを食べるわけではありません。あくまで子に食べさせるためだけにエサを確保します。

え?じゃあ親のハチは何も食べなくても生きていけるってこと?

実は、親のハチは意外なものをエサにしていました。

親のハチが食べている「意外な物」とは

親のハチが食べているの意外なものとは幼虫の口から出てくる透明の液体です。

ハチの幼虫はある程度まで育つと口から透明の液体が出ます。

この液体には糖やたんぱく質が多く含まれており親ハチのエサとなり、栄養となります。

幼虫の口から出る透明の液体が親ハチのエサ

専門用語では栄養交換と呼びます。

幼虫の発達が悪いと親のハチはエサを食べれません。


そんな時親のハチは樹液、果実、お花の蜜などをエサの代わりにしています。

スズメバチを駆除する仕掛け「激取れくん」にも果汁や樹液の香りがついている

ハチの数を減らす仕掛け「激取れくん」の中にいれる液体にはハチが好む果汁と樹液の香りが入っています。


2~3年前、家の窓の外側にハチが張り付いて透明の液体を出すという恐怖の出来事があったので、こちらの激取れくんを買って仕掛けていました。

2週間程度でカップいっぱいのスズメバチが獲れました。 

仕掛けの様子(※虫が苦手な方は閲覧注意です)

わずか2週間程度でこのカップいっぱいのハチが獲れます・・・。

このように、スズメバチは甘い匂いに寄って来る習性があるということですね。

しかし、全てのハチがセミを襲うのではありません。

セミを襲うハチの種類は「モンスズメバチ」です。

セミを襲うハチ「モンスズメバチ」の生態など

スズメバチにも種類があり、モンスズメバチ、キイロスズメバチ、ヒメスズメバチ、コガタスズメバチ、オオスズメバチがいます。

画像の右上がモンスズメバチ

キイロスズメバチ、コガタスズメバチはなんでも狩るようなスタイルで、ヒメスズメバチはアシナガバチの巣の幼虫や体液を持ち去り、自分の幼虫に食べさせます。

モンスズメバチは主にセミを狩る習性があります。

夏の季節が終わればセミ以外にトンボなどを狩ることがあります。

とても攻撃的で危険なハチです。

ヨーロッパでは恐怖のあまりたくさん駆除されこのモンスズメバチは少なくなりました。

どのようにセミを狩るのか?

生きているセミの顔にしがみつき強力なあごでセミの顔周辺を砕いていきます。

>>スズメバチがセミを襲う映像(閲覧注意)

セミが鳴き声を発する部位に筋肉があり、そこを狙っています。

小さく砕いて唾液と混ぜて肉団子にして幼虫の元へ運びます。

どの辺で見かける?

木々が多い公園や神社で見かけることが多いようです。

僕が実際に見かけた場所はセミがたくさんいる神社や木々が多い道路でした。

いつ狩っているの?

基本的にはスズメバチは日没後には活動しなくなるのですが、モンスズメバチだけは日没後も活動します。

夜間に人が「ハチに刺された!」となるのはこの種類が多いです。

さて、実はセミのお腹に卵を産み付ける寄生ハチというのも存在しますのでそちらもご紹介したいと思います。

セミのお腹に卵を産み付ける「寄生ハチ」がいる

セミを襲うハチとしてよく勘違いされるのがこちらの寄生ハチです。

見た目はただの羽根虫っぽい感じですね。

セミやイモ虫、昆虫のサナギなどに卵を産み付けて孵化させます。

育つと自分から割って出てきます。

考えただけでもおぞましいですね。

聞くのがこわいけど、どうして別の生き物の中に卵を産み付けるんだろう??

寄生ハチが寄生をするようになったのは理由がありました。

「寄生ハチ」 が別の生き物に卵を産み付ける理由

卵を産み付けて寄生される理由は「成長のスピードが早いから」です。

元は、このハチは植物しか食べず植物の葉っぱなどに卵を産み付けていたと言われています。

しかし栄養価の高い虫を食べた方が成長の効率が良いということに気付きます。

葉っぱではなくサナギなどの生き物に卵を産み付けることでその生き物の栄養分を吸収しながら、早く成長させ、かつ安全に孵化させることを思いつきました。

なるほど、子供の安全の確保と栄養の確保のためか・・

それから寄生ハチはこの産卵方法で2億年ものあいだ生き延びることができたと言われています。

寄生ときくと、とても怖くて気持ち悪いイメージがありますが生き延びるための本能や生命の神秘に触れて不思議な気持ちになりますね。

セミを襲うのも卵を産み付けるのも手段や方法には怖さを感じるものの、命を繋ぐためだったんですね。

生き物とは本当に不思議なものです。

この記事はここまでです。

最後までありがとうございました!

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