母からきいた不思議でちょっと怖い話をご紹介します。
「僕の本当のお母さんは誰?」
僕が6歳くらいの話ですが、母に
「僕の本当のお母さんは誰?」
ときいたそうです。
その目は無垢で、まっすぐだったそうです。
母は「?」となったそうですが、さすがは4人兄弟の母です。当時は気にも留めなかったそうです。
しかし、この話を辿ってみると不思議で怖い話に繋がることとなりました。
僕の家族は 父、母、男3人、女1人の6人家族です。
僕は三男です。兄が2人いて妹が1人います。
「僕の本当のお母さんは誰?」
こんな質問をした子はいなかったそうで、母は困り果てたそうですが父の病気が重かったこともあり、母は忙しかったので、あまり気にはしなかったそうです。
でも実は.....
当時の記憶
でも実は、「僕の本当のお母さんは誰?」と質問した当時の事を今でもよく覚えてるんですよ。
なぜこんな質問をしたかというと
自分の母親じゃない
と思ったからです。
今考えると
めちゃくちゃな事を聞いたな・・お母さんショックを受けただろうな・・
と思うのですが、不思議なことに当時の感覚では本物の母親なのに偽物だと思い込んでいたのです。
母は正真正銘、僕を産んでくれた母で間違いありません。
母には本当に悪いことをしたなと今でも反省してます。
母の子供に対する愛情
なぜ「本当の母親は誰?」と言ったのか、核心に迫る前に、母の壮絶な人生だったことを少しだけお話したいと思います。
母は愛情表現がとても苦手な人間です。
その理由は母は施設育ちだった為です。
恵まれた子供ではありませんでした。
その分、子供にどう愛情を持って育てたらいいのかわからないと今でも時々言うことがあります。
少し厳しすぎるとこもありましたが、高校までは母の手ひとつでしっかり育ててくれました。
特殊な能力を持っている人で、霊感という言葉ではひとくくりにできないような第6感があり、とにかく常軌を逸している人です。
例えば、相手が何を考えてるか話さなくてもわかるとか、その人の体のどこが悪いかとか、その人の将来がわかるとかそういった特殊な能力があるんです。
僕は試しに「顔のツボとかわかるの?どこが痛いとか」と聞くと
「〇〇くんは、2つ。こことここ。」と母が指で僕の顔を押すのです。激痛でした。
「痛い!!」
眉間と、頬骨の下でした。
両方とも凄く痛くて、理由はときくと「眉間はわからないけど、頬骨の下のとこは、あなたがちゃんと普段から笑っていないから」と言われました。
そのあとネットで調べてみると、頬骨の下は肺、眉間は肝臓のツボでした。
確かに僕は表情が硬く、お酒もよく飲むので思いあたる節はあります。
試しに、妹に同じ部分のツボを押しましたが「全く痛くない」ということで、このツボは僕だけに効くという結果になりました。
30年近く経って「本当の母の正体」が明らかに
さて、本題に戻ります。
母がこんなことを言うのです。
「あなたの、本当の母が訪ねてきた」
僕「え!?」
びっくりしました。
なんと目の前にいる本当の母親が「本当の母が訪ねてきた」というのです。
実は、僕は自分に自信がなく、頼りがいがないため、世の中の役に立っていないと常々考えていました。それで、生きることを諦めてしまうことが度々ありました。
そんな中、母の夢に出てきた女の人が「この子をどうかお願いします。」と頭を下げてお願いしたそうです。
母は「え?この子って・・私の子だけど。」と思ったそうです。
その時に はっ! と気づいたそうです。
「〇〇くん(僕)の前世の母が、息子を心配して、私のところへお願いしにきた」と
確信があったようで、「長年生きていたけど、前世の母が訪ねてきたのは初めて」
と驚いていました。
ここで冒頭の話に繋がります。
あの時、実母に「僕の本当のお母さんは誰?」と言ったのは、前世の記憶が残っていたのではと思います。
成人してから10年経った今も心配してくれているご先祖様に感謝しているとともに、情けない気持ちもあります。
しかし現在は、生きる希望を見出せることができたので何も心配がなくなりましたし、そういったお話もなくなりました。
以上、僕の本当の母親はだれ?という不思議でほんの少し怖いお話でした。
母の不思議な話はたくさんあります。また、是非公開できたらなと存じます。
皆さんが辛い時があって、1人ぼっちで泣いていてももしかしたら誰かが一緒に泣いてるのかもしれませんね。
最後までありがとうございました。